人を評価する、で、思うこと

筆者は職業柄、クライアント企業の育成対象者を評価する機会も少なくない。筆者が接した時間の中で感じ取ったことを筆者の主観で評価にする。目の当たりにした事実を主観で解釈した結果としての評価だ。

評価者が複数いる場合は、それぞれの評価者による評価を並べて調整したり再解釈したりしながら最終評価として着地させる。

筆者は、このような、限定された時間の中だけで他者を評価するのはあまり好きではない。人は、置かれている環境によっても、パフォーマンスは変化するからだ。

同じ人物でも、自信のある領域では賢く伸び伸びと主体的に動き結果も出せるかもしれない。

自信のない領域では迷い不安の中で失敗を回避するためにチャレンジせずに過ごすかもしれない。

信頼できる仲間の中では、積極的に行動し新しいことや他者を支援する行動であふれるかもしれない。

信頼できない仲間の中では、傷つくことを恐れて発言も限定し主張もせずに単独行動が多くなるかもしれない。

「人」だけを見ると、見誤る。筆者はそう考える。どのような環境に置かれているのか、を、見ることは大切であり、むしろ必須だと考えている。

だから、限定された時間の中、環境の中だけで人を評価するのはあまり好きではないのだ。

そして、そのような考えであるため、人としくみの両方を強くする、よくすることを大切にしている。

人が成長することで発揮するチカラは強くなるだろう。だから人の成長を支援する。

そして、人がチカラを発揮しやすい環境もあるし、発揮しにくい環境もある。だから、しくみづくりの支援もする。

人かしくみかどちらか一方の支援よりも、人としくみの両方を支援することのほうが、相乗効果が生まれやすい。

筆者が狙いたいのは、そこだ。

筆者は、それができる企業変革パートナーだと自身で認識している。

事業会社での実務、経営コンサルとしてのスキル、人材組織開発のスキル、この3つを持ち合わせているからこそ発揮できるものがある。

それは、企業の日常に伴走し実務を把握しながら、人を把握しながら、しくみを把握しながら、総合的にさまざまな領域で支援するスタイルだ。

このチカラを思いっきり使い、企業、そして社会へ貢献したい。未来を育てたい。 そんな思いの、企業変革パートナーだ。